ABOUTセンターについて
情報科学融合領域センターとは
明治学院大学情報科学融合領域センターは、明治学院大学の人文学・社会科学系の諸学部と情報数理学部が有機的に連携し、国際的に先端的な研究活動を行うためのプラットフォームです。本センターでは、国内外の研究機関、行政、民間企業との共同研究を積極的に進め、先端研究を推進していきます。
理念・目的
光は粒子なのか波なのか? アインシュタイン、ボルン、ボーアなど、20世紀初めの物理学の巨人たちを悩ませた有名な問題です。光や電気などのさまざまな物理現象が粒子としての性質と波としての性質を併せ持つことは、「粒子と波動の二重性」と呼ばれます。一見すると相容れない2つの性質はのちに「量子」という概念にまとめられ、量子力学という新しい学問への道を開きました。今日、世界各国が競って研究を進めている量子コンピュータ(それが開発されると、複雑な暗号があっという間に解かれてしまう可能性があります)に通じるブレークスルーです。
今日の世界では「情報」が大きな鍵を握っています。では情報とはモノなのでしょうか、コトなのでしょうか? 情報理論によれば、情報は情報量として数値化でき(“何ビットの情報”)、大小を論じることのできるモノ的な性質を備えています。一方、フェークニュースを含め、世界を駆けめぐる情報、私たちが日々語り合うさまざまな“事実”は、コトとしての性質(社会的な「事柄・事態」としての性質)を持っています。生成AIから得られる情報は、モノとコトの両面を備えていると言えるのかもしれません。
情報科学融合領域センター(Center for Interdisciplinary Informatics)は、こうした「情報の二重性」に注目するセンターです。モノを対象としてきた自然科学系の学問、コトを対象としてきた人文学・社会科学系の学問が相互に刺激し学びあう場を提供すること、それが私たちの目的です。情報科学を中心とした“理系”と人文学・社会科学の背景をもつ“文系”が連携する先端的かつ先駆的な共同研究、AI・情報技術の進展が社会にもたらす影響についてのワークショプ開催、明治学院大学発の研究成果の発信、国内外の研究者との協働・交流など、センターが構想するミッションは多様です。志をもつ人々が自由に集うオアシスとして、センターが明治学院大学発の新しい波になることを願っています。
センター構成図
情報科学融合領域センターでは、明治学院大学の各学部、センターと連携しながら、国内外の研究機関、行政、民間企業との共同研究を積極的に推進していきます。